【2016年夏】これは注意!おたふくかぜが大流行の兆し
おたふくかぜ大流行の兆しです
毎度毎度の国立感染症研究所の感染症発生動向調査によりますと、2016年第19週(5月9日〜5月15日)現在、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)の定点当たりの報告数は前週に比べ増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多くなっています。
2010-11シーズンの大流行以来の報告数のようです。
今のところ、定点当たりの報告数(報告数/定点医療機関数)が多いのは、宮崎県(3.97)、山形(3.37)、石川(2.52)、佐賀(2.43)などです。
【リンク】感染症発生動向調査 (IDWR) 感染症週報 / 国立感染症研究所
そもそも、おたふくかぜってなんだっけ?
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は、ムンプスウイルスに感染することで発症する感染症です。
3~10歳の小児に感染者が多くみられますが大人にも感染します。
大人に感染することはまれなようですが、感染した場合は子供よりも深刻な合併症にかかることがあるようです。
詳しくはこちらでおさらいを。
【リンク】おたふくかぜの症状や治療法、予防法は!?
おたふくかぜワクチン不足は解消したのか?
ワクチンの製造メーカーさんの努力により、昨秋のおたふくかぜワクチン(ムンプスワクチン)の不足は解消されたようです。
2016年夏現在、ワクチン不足の情報はありません。
【リンク】急ぐか待つか!?おたふくかぜワクチン供給不足!!(2015秋)
おたふくかぜワクチンの助成と定期化
とても有難い事に、任意予防接種ながら、ここ数年でおたふくかぜワクチンの接種費用を助成する自治体も増えてきているようです。
また、定期化について、興味深い論文(セミナー報告)もありました。
専門用語が多く難解ですが、興味のある方はご一読を。
【リンク】ホントに必要? おたふくかぜワクチン / 日本小児感染症学会若手会員研修会第 5 回福島セミナー
おたふくかぜワクチンは将来的には、定期化される方向なのでしょうね。
現在はまだ定期化された予報接種ではありませんが、1歳の定期予防接種が済んだら、是非、ムンプスワクチンの接種もお考えください。