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おたふくかぜの症状や治療法、予防法は!?

そもそもおたふくかぜとは?

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は、ムンプスウイルスに感染することで発症する感染症です。
ムンプスウイルスに感染してからの、潜伏期間は約2~3週間です。
感染力が比較的弱く、感染しても症状がでない場合もあります。
3~10歳の小児に感染者が多くみられます。
ムンプスウイルスは、くしゃみや咳などでウイルスが飛び散る飛沫感染や接触感染でうつります。

おたふくかぜの症状は?

症状は比較的軽く、耳下腺部(耳の下、頬の後ろ側、あごの下)の腫れがほとんどです。
耳下腺部の腫れは1週間~10日間でおさまります。
また多くの場合、発熱もあります。
頭痛、腹痛などがあらわれる場合もあります。
おたふくかぜそのものの症状は軽いものですが、髄膜炎、脳炎、精巣炎、卵巣炎、心筋炎などの合併症を起こすことがあるので、注意が必要な感染症です。

大人のおたふくかぜ

大人にも感染し、男性が感染した場合、3割程度の確率で、精巣炎や副睾丸炎などの合併症にかかることがあるそうです。
大人女性でも、卵巣炎の合併症を起こすことがあるそうです。

また、妊婦さんに感染した場合は、風疹などのように妊娠初期に感染しても、先天奇形を生じる心配は無いようです。
しかし、妊娠初期に感染した場合に、若干流産のリスクは上がるようです。

おたふくかぜ

おたふくかぜの治療法

おたふくかぜに感染した場合、残念ながら2015年現在、ムンプスウイルスを消滅させるような有効な治療薬はありません。
対症療法が基本となります。
鎮痛剤や解熱剤を内服し、耳下腺部を冷やす場合がほとんどです。
しかしながら、重篤な合併症が起きる場合もあるので、耳下腺部の腫れなどに気がついたら、すぐに医療機関の受診をしましょう。

おたふくかぜの際の登園・登校

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は、小中学校及び幼稚園において予防すべき感染症と出席停止期間の第2種にあたります。
登校・登園基準は、『耳下腺、顎下腺又は舌下腺の腫脹が発現した後5日を経過し、かつ全身状態が良好になるまで出席停止とする。』となっています。
ちょっと長いですね。

おたふくかぜの予防法

おたふくかぜの予防には、なんといっても予防接種が一番です。
2015年秋現在、ムンプスワクチンが不足していますので、ご注意ください。
また、飛沫感染や接触感染が主な感染経路なので、周囲に感染者が出た場合は、うがい手洗いはもちろんのこと、マスク着用もお忘れなく。

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