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新型ノロウイルスGII.17の予防法や感染後の処置など

新型ノロウイルス(GII.17)が流行の兆しです!

前回のお話の通り、新型ノロウイルス『GII.17』が検出されたようです。
2006-2007シーズンに大流行した際にも、それまでに流行していたウイルスの型が変異し、新型ウイルスとなり大流行しました。
今回も似たようなケースのようです。

ノロウイルスの感染経路

新型に限らず、ノロウイルスの感染経路は、下記の3つになります。

  • ノロウイルスに汚染された食品を十分に加熱しないで摂取した場合。(生牡蠣が有名)
  • ロウイルスに感染した人が、十分に手を洗わずに調理をし、食品が汚染され、その食品を人が摂取した場合。
  • ノロウイルスを含む排泄物や吐しゃ物を処理した後、手についたウイルスや残ったウイルスが口から取り込まれた場合。

新型ノロウイルスの検査は難しい!?

何と、現行で医療機関向けに市販されているノロウイルスの迅速検査キットでは、新型ノロウイルスは検出できないことがかなりあるそうです。
ということで、医療機関を受診した後でも自分が新型ノロウイルスにかかっていることに気がつかずに、感染を拡げてしまう可能性もあります。

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新型ノロウイルスの予防法

十分に加熱した(85℃、1分間以上)食品を摂取する

食品は、85℃以上で1分間以上加熱してから食べましょう。
特に、生牡蠣は感染リスクの高い食品ですので、注意しましょう。

うがい手洗い

どんな感染症対策でもも必須ですが、基本はうがい・手洗いです。
ノロウイルス対策では、特に手洗いは重要です。

ウイルス除去

キッチンや調理器具、食器などのウイルス除去もできるだけ行いましょう。
熱湯による煮沸消毒や、塩素系漂白剤や次亜塩素酸ナトリウム消毒などを利用して下さい。
意外にも逆性石けんやアルコール消毒はノロウイルスには効かないようです。

家族が感染してしまったら

吐しゃ物の処理

吐しゃ物の中のノロウイルスが手に付き、口に入って他の家族も感染してしまう可能性があります。
まずは使い捨て手袋を着用。
使い捨てできる雑巾やキッチンペーパー、新聞紙などで吐しゃ物を拭き取りビニール袋へ。
その後、50倍に薄めた家庭用塩素系漂白剤や、次亜塩素酸ナトリウム消毒を雑巾やキッチンペーパーにつけ、よく拭いて下さい。
吐しゃ物や雑巾、手袋などを入れたビニールは、中に塩素系漂白剤などを少し入れてから密閉して捨てましょう。

衣類や布団の処理

吐しゃ物や便がついてしまった衣類は、50倍に薄めた家庭用塩素系漂白剤に30分程度つけてから、他の衣類と分けて洗濯機で洗います。
(残念ながら、衣類の色柄は抜けてしまうことがほとんどです)
大変ですが、吐しゃ物を取り除いた後で、大きな鍋に熱湯を沸かし、衣類を5分程度煮沸させる方法もあるようです。

布団など、すぐに洗濯できない場合は、よく乾燥させてから、スチームアイロンや布団乾燥機を使うと効果的です。
下洗い場所を次亜塩素酸ナトリウムで消毒後、洗剤を使って掃除をする方法もあります。

室内の消毒

床やドアの取っ手、テーブル、キッチンなどを、まめに次亜塩素酸ナトリウムで消毒しましょう。
部屋にウイルスを溜めこまないよう、まめに換気もしましょう。

お風呂について

感染したら、二次感染を防ぐために、お風呂には入らないことが望ましいです。
もしお風呂に入るのであれば、感染者は最後に入り、入浴後すぐに塩素系漂白剤等で消毒するとよいです。

ノロウイルス感染時の登園・登校は?

ノロウイルスを含む、感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は、小中学校及び幼稚園において予防すべき感染症と出席停止期間の第3種にあたります。
大抵の場合、出席停止の基準表では、『嘔吐、下痢が治まり、通常の食事がとれ、体力が快復するまで。』との記載があります。
体調が回復しても、便からは数週間ウイルスが排出され続けるので注意が必要です。

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