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【2015秋】妊婦さんは気をつけて!! 晩秋なのにリンゴ病が流行中!!

晩秋なのにリンゴ病が流行中

毎度おなじみ、国立感染症研究所の感染症発生動向調査によりますと、2015年 第45週(11月2日〜 11月8日)現在、リンゴ病(伝染性紅斑)の定点当たりの報告数は前週に比べ増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多くなっています。
都道府県別の上位3位は大分県(2.06)、山形県(1.93)、熊本県(1.56)です。
りんご病(伝染性紅斑)は、通常夏に流行する感染症なので、ちょっと不気味な感じですね。
(さすがに夏よりは感染者数は少ないようですが・・・。)

【リンク】感染症発生動向調査 (IDWR) 感染症週報 / 国立感染症研究所 

リンゴ病(伝染性紅斑)とは?

そもそもリンゴ病(伝染性紅斑)とはどんな感染症なのでしょう?
伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19による感染症です。
皮膚の発しんが主な症状とし、両頬がリンゴのように赤くなることから「リンゴ病」とも呼ばれます。
通常は夏に流行し、感染するのは4~10歳の子どもが多いようです。
伝染性紅斑に一度感染すると免疫持つことができ、その後歳感染する事はありません。
成人では75%の人がヒトパルボウイルスB19の免疫を持っていると言われています。

ほっぺ

リンゴ病(伝染性紅斑)の症状

10〜20日の潜伏期間があります。
この間に微熱や感冒様症状などの症状が見られることが多いです。
その後、頬に境界がはっきりした紅い発疹が現れます。
続いて手・足に網目状・レ−ス状・環状などと表現される発疹がみられます。
胸腹背部 にもこの発疹が出現することがあります。
これらの発疹は通常1週間前後で消失するのですが、なかには長引いたり、一度消えた発疹が短期間のうちに再び出現することがあるようです。
成人では関節痛・頭痛などを訴え、関節炎症状により1〜2日歩行困難になることがありますが、ほとんどは合併症をおこすことなく自然に回復します。

ちなみに、リンゴ病の紅斑はこんな感じです。
【リンク】google 画像検索結果 『リンゴ病』

リンゴ病(伝染性紅斑)の感染経路

リンゴ病(伝染性紅斑)は、頬に発疹が出現する7〜10日くらい前の潜伏期間中に微熱や風邪のような症状がみられ、この時期にウイルスの排出が最も多くなります。
発しんが現れる時期にはウイルスの排出量は低下し、感染力もほぼ消失します。
ほとんどの感染は、患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛まつ感染」や、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」がです。

リンゴ病(伝染性紅斑)の予防法

残念ながら、リンゴ病には現状では有効な治療薬も予防接種もありません。
よって大事なのは予防になります。
こまめなうがい、手洗い、そしてマスク着用が有効な予防法です。

妊娠初期の妊婦さんは要注意!!

リンゴ病の怖いのは、妊婦が感染すると胎児の異常や流産する可能性があるという事です。
妊娠前半期の感染の方がより危険であり、胎児死亡は感染から4〜6週後に生ずることがあるそうです。
妊娠後半期でも胎児感染はあるらしいですが、今のところ、感染症の専門機関でも安全な時期について特定することはできないそうです。
一方で、妊婦の感染が確認された新生児でも妊娠分娩の経過も出生後の発育も正常であることも多いそう。
風疹に感染するほどの危険性は少ないようです。
しかしながら、万が一、妊娠中にリンゴ病に感染してしまった場合には医師に赤ちゃんの状態をよく診てもらって下さい。

妊娠中に上の子がリンゴ病に感染してしまう可能性もあります。
上の子にもうがい手洗いを徹底してもらいましょう。
上の子が少しでも風邪らしい素振りを見せたら、即マスクを着用しましょう。
また、上の子の幼稚園や保育園の送迎、外出時などは必ずマスク着用で。

おわりに

自分も妊娠中にリンゴ病の話を聞いた時にはとてもヒヤヒヤしました。
症状が出る前が一番感染しやすいというところに恐怖を感じますよね。

とにもかくにも、うがい・手洗い・マスク、この3点は徹底しましょう!!

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