基本は3つ!! 感染性胃腸炎(ロタウイルス・ノロウイルス)の予防の鉄則
12月は感染性胃腸炎ピーク
毎年12月には、ロタウイルスやノロウイルスによる感染性胃腸炎の流行がピークを迎えます。
小さいお子さんがいるご家庭では特に看病が大変!
看病どころか、看病中のパパママに感染して、家族全員ダウンなどということも・・・。
何とか感染性胃腸炎にかからずに正月を迎えられるよう、予防法をおさらいしましょう!
感染性胃腸炎の予防の鉄則3つ
感染性胃腸炎、特にノロウイルスは感染力が強く、予防が欠かせません。
下記の3つは特にしっかり守りましょう。
- 手洗い
- 加熱処理
- 汚物処理
1.徹底した手洗い
手洗いは、手指に付着しているウイルスを減らす最も有効な方法です。
調理を行う前や、食事の前、トイレに行った後、汚物処理やオムツ交換等を行った後には必ず手洗いを行いましょう。
石けん自体にはノロウイルスを殺菌する効果はありませんが、手の汚れを落とすことにより、ウイルスを手指から剥がれやすくする効果があります。
また、手洗い後に消毒用アルコールを使用しても、ノロウイルス等を殺菌する効果はありませんので注意してください。
(ただし、インフルエンザウイルスには効果があります)
2.食品の加熱処理
ウイルスは全般的に熱に弱く、加熱処理はウイルスの活性を失わせるのに有効です。
特に、ノロウイルスの汚染のおそれのある二枚貝などの食品の場合は、中心部が85℃~90℃で90秒以上の加熱をするとよいと言われています。
とくに牡蠣などはしっかり加熱してから食べるようにしてくださいね。
3.衛生を徹底した汚物処理
家族が感染性胃腸炎にかかった場合、吐しゃ物や便から家族が二次感染をしてしまうことがあります。
まず、ノロウイルスは乾燥すると空気中に漂い、これが口に入って感染することがあるので、吐しゃ物や汚物は乾燥しないうちに処理することが大事です。
床等に飛び散った患者の吐しゃ物や汚物などを処理するときには、捨ててもよい服やエプロン、マスクと手袋を着用します。
そして、汚物中のウイルスが飛び散らないように、便や吐しゃ物をペーパータオル等で静かに拭き取ります。
拭き取った後は、次亜塩素酸ナトリウム消毒や次亜塩素酸水などでで浸すようにして床を拭き取り、その後水拭きをします。
おむつ等は、急いで閉じて便等を包み込みます。
おむつや拭き取りに使用したペーパータオルなど、また、汚物処理時に着用した衣類は、ビニール袋に密閉して捨てます。
この際、ビニール袋に廃棄物が充分に浸る量の次亜塩素酸ナトリウム消毒液を入れることが望ましいようです。
処理した後はウイルスが屋外に出て行くよう空気の流れに注意しながら十分に喚気を行いましょう。
終わりに
長男が1歳のころ、ロタウイルスによる感染性胃腸炎にかかりました。
大慌てで次亜塩素酸ナトリウム(台所用のハ○ター)で、吐しゃ物のふき取り等をしましたが、処理が遅く、方法も甘く、わたしもしっかり感染してしまいました。
幸い、軽い吐き気1日と2日間お腹がゴロゴロしていただけで済みましたが・・・。
お子さんが幼稚園や保育園に通われているご家庭では、次亜塩素酸ナトリウムとペーパータオル、マスク、手袋、使い捨てできるレインコート等をすぐに取り出せる場所へ常備しておいた方が良さそうです。
ちなみに、感染してしまった場合は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
新型ノロウイルスGII.17の予防法や感染後の処置など