意外に厄介! とびひにご注意!!
次男がとびひになりました
数か月前から、次男のあごの裏に数個の水イボができました。
水イボだからと様子見をしていたら、数週間前から化膿しはじめ、それがつぶれて赤く、そしてグジュグジュになってきました。
しかも、数が増えてきています。
保育園の看護師の先生に、皮膚科に行くよう促されました。
診断結果はとびひ(伝染性膿痂疹)でした。
とびひ(伝染性膿痂疹)とは?
とびひ(伝染性膿痂疹-でんせんせいのうかしん)とは、皮膚病の一種です。
とびひは、虫さされやあせもを掻いたり、小さなケガでできた皮膚の傷に細菌が入り込み、感染することで発症します。
かきむしった手を介して、水ぶくれがあっという間に全身へ広がる様子が、火事の火の粉が飛び火することに似ているため、「とびひ」と呼ばれています。
やっかいなのは、本人だけでなく、大人も含む周囲の人に感染させてしまうことです。
とびひには水ぶくれができるもの(水疱性膿痂疹-すいほうせいのうかしん)とかさぶたができるもの(痂皮性膿痂疹-かひせいのうかしん)の2種類があります。
水疱性膿痂疹
とびひの多くはこのタイプです。
皮膚にできた水ぶくれが、だんだん化膿して、そこが破れると皮膚がめくれてただれてしまいます。
かゆみがあり、そこをかいた手で体の他の部分を触ると、症状が体のあちこちに広がります。
原因菌は、黄色ブドウ球菌です。
痂皮性膿痂疹
皮膚の一部に膿をもった水ぶくれができて、それが厚いかさぶたになります。
炎症が強く、リンパ節が腫れたり、発熱やのどの痛みを伴うこともあります。
原因菌は主に化膿レンサ球菌ですが、黄色ブドウ球菌も同時に感染していることが多いです。
とびひの治療
まずは皮膚科へ行きましょう。
水疱は小さなものは潰しませんが、大きな水疱はその内容液が周囲に付着しないように排出させます。
抗菌薬の軟膏を塗って、全体をガーゼで覆います。
ガーゼは1日に1~2回取り替えます。
ごく軽い場合は外用薬を塗るだけで済みます。
大抵の場合は抗菌薬(抗生物質)の内服もします。
とびひになってしまったら
患部に触らないように注意し、引っ掻かないよう爪を短めに切るようにしましょう。
ガーゼなどで覆って保護しましょう。
原因となる細菌を減らすため、入浴して皮膚を清潔に保ちましょう。
その際は患部はこすらず、石けんをよく泡立て、泡でていねいに洗い、その後はシャワーでよく洗い流しましょう。
また、タオルや衣類を介してとびひがうつることもありますので、共用しないようにしましょう。
とびひの時の登園・登校
とびひ(伝染性膿痂疹)は、小中学校及び幼稚園において予防すべき感染症と出席停止期間の第3種にあたります。
とびひが広範囲の場合や全身症状のある場合は登園・登校をせずに治療を必要とすることがあります。
しかし、病変部を外用処置して、きちんと覆ってあれば、幼稚園・保育園・学校を休む必要はありません。
また、かきむしったところの滲出液、水疱内容などで人々に感染させてしまいます。
プールの水ではうつりませんが、触れることで症状を悪化させたり、ほかの人にうつす恐れがありますので、プールや水泳はとびひが治るまでお休みしましょう。
おわりに
検索エンジンで見つかる画像ほどひどい症状ではありませんが、徐々に拡がってきている様はちょっと怖いです。
怪しいなと思ったら、すぐに皮膚科で受診しましょう。
(小児科で見てもらえる場合もありますよ)
意外にやっかいなので、できるだけ早期の受診をお勧めします。