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【2015年秋】只今流行中のA群溶血性レンサ球菌咽頭炎って何!?

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎流行中です!

国立感染症研究所の感染症発生動向調査によると、2015年39週(9月21日~27日)現在、A群溶血性レンサ球菌咽頭の流行が継続したままのようです。
過去5年間の同時期と比較して、感染報告数がかなり多くなっています。
39週現在では、都道府県別では、鳥取県、静岡県、山口県で感染報告数が多いようです。

≪リンク≫国立感染症研究所 感染症発生動向調査 (IDWR) 感染症週報

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎って!?

早い話が、溶連菌感染症のことです。
溶連菌感染症の中にも原因となるウイルスが数種類あるのですが、溶連菌感染症のうちの90%以上が、このA群溶血性レンサ球菌によるものだそうです。
よって、
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は溶連菌感染症の一部であり、その大部分
と考えておいて問題ないでしょう。

ということで、以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎をなじみやすい(?)溶連菌感染症と表現します。

溶連菌感染症の症状

溶連菌という細菌がのどや皮膚に感染し、咽頭炎、扁桃炎、しょう紅熱などを引き起こします。
症状の始まりは38~39度の熱とのどの痛みから始まることが多いようです。
その後、イチゴ舌(舌にイチゴのような発疹が出る)、全身倦怠感、嘔吐、手足に発疹が出たりします。
また、発熱や発疹が治まってから手足の皮がむけたりすることもあります。

溶連菌感染症の治療

溶連菌感染症にかかったら、急性腎炎・リウマチ熱などの合併症を防ぐために、医師に処方された抗生物質をキッチリ飲みきるようにしましょう。
また、水分をしっかりと補給しましょう。

溶連菌感染症時の登園

医療機関を受診し、有効な抗生物質を飲んでから24時間経つと、感染力はほとんどなくなります。
よって医療機関の受診日とその次の日はお休みをして、受診2日後から登校・登園できるケースがほとんどのようです。
もちろん、発熱中は登園はするべきではありません。

ちなみに、溶連菌感染症は、小中学校及び幼稚園において予防すべき感染症と出席停止期間の第3種にあたります。
大抵の場合、出席停止の基準表では、『抗生物質治療開始後24時間を経て全身状態がよければ登校可能』との記載があります。

急な病気

溶連菌感染症の予防

溶連菌感染症にかかった人のせきやくしゃみ、つばなどのしぶきによって感染します。
また、排出された細菌が手などを介し、口に入ることによって感染することもあります。
残念ながら、溶連菌感染症には予防接種はありません。
うがい、手洗いの徹底が基本です。
飛沫感染予防には、マスクの着用も有効です。

おわりに

溶連菌感染症は症状がある期間が短く、あまり重病のようには感じにくいです。
しかし、合併症が怖いです。
近所の小学生は、合併症でギランバレー症候群にかかり2か月間入院しました。
また、弱っている大人でも感染します。
義父も昨年感染し、両手両足の皮膚が全てむけてしまいました。

他の感染症予防のためにも、うがい手洗いはしっかりしましょう!

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