ポリオ野生株でパワーアップ! 四種混合の新ワクチンが登場!!
四種混合の新ワクチンが登場
前回のお話で触れましたが、2015年12月に四種混合ワクチンに新ワクチンが登場します。
折しも、四種混合ワクチンが出荷規制で供給不足状態になっているので、新ワクチンの登場は2重に喜ばしい事だと思います。
【リンク】四種混合ワクチンの供給不足と出荷再開と新ワクチン!!(2015秋冬)
新ワクチンは旧ワクチンと何が違うの?
四種混合ワクチンには、ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオの4種の感染症を予防する効果があります。
新ワクチンで変わるのは、このポリオの部分です。
ポリオのワクチンにはソーク株(野生株)とセービン株(弱毒株)というものがあります。
これまでの四種混合ワクチンにはセービン株(弱毒株)が使われていましたが、新ワクチンではソーク株(野生株)に変わります。
セービン株とソーク株は何が違うの?
ソーク株(野生株)は、野生の強毒ポリオ株を不活化したワクチンです。
海外ではこちらの株が使われています。
セービン株(弱毒株)は、従来日本で定期接種されていた経口弱毒ポリオワクチンをさらに不活化したワクチンです。
こちらは日本で開発され、日本でしか使われていない株です。
ちなみに、実際にお金を払わないので私たちには実感が湧きにくいのですが、セービン株の方がソーク株よりも安価だそうです。
セービン株は危険でないのか??
あくまでも、とある母親のひとつの考えです。
セービン株が野生株に対して効果があるのか、実際にはわからない気がします。
何故かというと、セービン株のポリオワクチンは、初導入されたのが日本です。
日本では、1980年から30年以上、野生のポリオウイルスによる小児まひの患者は出ていません。
ということで、実際の野生株の感染に効果があると実証されているとは思えないんですね。(あくまでも個人的意見ですよ!)
もちろん、研究開発はしっかりと成されたのだと思いますが、ちょっと怖いなぁと思います。
ちなみに、海外でのポリオワクチンはソーク株です。
こちらは実績があります。
だからこそ、ソーク株を利用した四種混合ワクチンが登場したのだと思いますが・・・。
野生のポリオウイルスはどこに?
日本では、1980年から30年以上、野生のポリオウイルスによる小児まひの患者は出ていません。
しかし、2011年には、中国(ウイグル自治区)でパキスタン由来の野生のポリオ患者が確認されました。
中国と日本では人の往来も多いので、野生のポリオウイルスが日本上陸する可能性がゼロではありません。
この予防接種(四種混合)は本当に重要ですよね。
新ワクチンの心配な事
新ワクチンにも、ちょっとだけ心配なことがあります。
ちょっと接種による副反応が多いかなぁと・・・。
国内第3相臨床試験で96.0%に副反応が認められているようです。
主な副反応は、紅斑などの注射部位の局所反応(92.7%)や易刺激性などの全身反応(70.6%)です。
少ないとは思いますが、重大な副反応としてはショック、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、脳症、けいれんなどがあるようです。
おわりに
我が家では、長男も次男もセービン株のポリオワクチンを接種しました。
(長男の頃は、生ワクチンから不活化ワクチンへの切り替え時期でした・・・イロイロ調べたものです。懐かしい。)
将来的に、息子たちが海外渡航する際には、ソーク株のポリオワクチンを接種することになるのでしょうか・・・??
こちら、小児科の先生が書かれているブログです。是非ご参考に。
【リンク】「新しい」4種混合ワクチン / Skywalker院長のブログ
そもそも何で、ポリオワクチンを生ワクチンから不活化ワクチンに切り替える際に、最初からソーク株を使わなかったのでしょう??
一庶民にはわからない謎です。