定期接種化から1年! 水痘ワクチンの効果はあったのか!?
水痘ワクチン定期接種化から1年
平成26年10月1日より、水痘(水ぼうそう)ワクチンの予防接種が、任意接種から定期予防接種に移行され、接種対象者は公費(無料)で接種することができるようになりました。
それから1年、定期接種化になって、本当に効果があったのでしょうか?
まさか、税金の無駄遣いなんてことは・・・?
定期接種化前の状況は?
日本小児科学会が過去に厚生大臣に向け、水痘ワクチンの早期定期接種化についての要望書を提出しました。
そちらからの抜粋です。
2012 年現在、定期接種化は実現されておらず、接種率が 30%程度と低いことから、
毎年 100 万人を超える発症者とそれに伴う重症化例、死亡例が発症しています。
【リンク】水痘ワクチンの早期定期接種化についての要望書 / 日本小児科学会 (pdfファイル)
昔は、近所に水ぼうそうに罹った子がいたら、感染させてもらいに行ったものですが、今考えるととても危険な賭けでしたね。
定期接種化後の状況
そして定期接種化後1年で効果は上がったのか?
国立感染症研究所のサイトで確認してみました。
【グラフ】グラフ総覧(41週)感染症発生動向調査感染症週報 / 国立感染症研究所 より
【リンク】感染症発生動向調査感染症週報 / 国立感染症研究所
このグラフの一番下の赤線■が2015年のものですが、ピークの週で例年の1/4~1/5くらいの感染者数であることがわかります。
明らかに、定期接種化の効果はあったようです。
他の予防接種は定期接種化にならないのか?
現在、まだ任意接種になっている予防接種に、以下のものがあります。
- おたふくかぜ(ムンプス)ワクチン
- ロタウイルスワクチン
- B型肝炎ワクチン
これらのうちロタウイルスワクチン以外は、2012年に厚労省が「6種類の任意接種ワクチンを定期接種化する」と発表していたようです。
予防接種もなかなか高価なものです。
できるだけ早く、定期接種化されるといいですね。
(もちろん、安全性が保障された上で、ですが)