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ジワジワ増えています マイコプラズマ肺炎にご用心!

マイコプラズマ肺炎の感染者が増えています

国立感染症研究所の感染症発生動向調査によると、2015年40週(9月28日~10月4日)現在、マイコプラズマ肺炎の報告者数が多くなっているようです。
この週の患者報告数は、過去10年同期と比較すると、前回の流行が始まった11年と本格化した12年に次いで多く、4週前と比べても1.5倍の規模となっています。
42週には若干報告数が減少していますが、例年に比べ若干多い感じですね。

都道府県別では、香川県、岐阜県、東京都、富山県、大阪府、愛媛県などで定点あたりの患者報告数が多いようです。

また、東京都では、感染者の半数以上がが9歳以下と、小児の患者が多いようです。

【リンク】感染症発生動向調査 (IDWR) 感染症週報 / 国立感染症研究所 
【リンク】マイコプラズマ肺炎、全国で増加傾向- 感染研報告、前週比23%増 / CBニュース

マイコプラズマ肺炎とは

マイコプラズマ肺炎は、「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染することによって起こる呼吸器感染症です。
1年を通じて感染者が発生しますが、冬にやや増加する傾向があります。
また、小児や若い人の肺炎の原因としては、比較的多いようです。
潜伏期間は2~3週間。
感染により抗体ができますが、生涯続くものではなく、再感染もよく見られます。

マイコプラズマ肺炎の症状

発熱やだるさ、頭痛、痰が出ない咳などの症状がみられます。
咳は熱が下がった後も1ヶ月近く続きます。
マイコプラズマに感染しても気管支炎ですむ人がほとんどですが、一部の人は肺炎となり、重症化することもあります。
また、小児の方が症状が軽くすむようです。

赤ちゃん 咳

マイコプラズマ肺炎の感染経路

患者の咳のしぶきを吸い込んでしまう飛沫感染と、患者と身近で接触したりすることにより感染する接触感染があります。
基本的には、風邪の感染経路と同じだと考えられます。

マイコプラズマ肺炎の治療法

マイコプラズマ肺炎は、自然にも治りますが、抗菌薬で症状を軽くすることができます。
マイコプラズマは細菌ですので、細菌を殺す抗菌薬による治療が効果を発揮します。
しかし、マイコプラズマに効く抗菌薬の種類が限られています。
そして、残念ながら、抗菌薬が効きにくいマイコプラズマが増えているようです。

自然に治るものですが、症状を軽くするために、4日以上の発熱とひどい咳が続く場合、あるいは熱が下がっても咳が長く続く場合、直ちに医師の診察を受けて下さい。

マイコプラズマ肺炎の際の登園・登校

マイコプラズマ肺炎はインフルエンザや麻疹などのように、学校保健法による登園停止伝染病には規定されていません。
大抵の場合、「症状が改善し、全身状態の良い者は登校(園)可能である」とされています。

予防法

感染経路が風邪と同じことから、風邪と同様の予防法と同じであると考えられます。
うがい、手洗いの徹底が基本です。
飛沫感染予防には、マスクの着用も有効です。

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